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2013.01/30 [Wed]
人生画報169,170,171,172話 もうひとつの十字架
[ソン・イルグク] ブログ村キーワード人生画報 あらすじと感想・雑記 「인생화보」
人生画報169,170,171,172話 もうひとつの十字架 DVD43巻
169,170話 1/30 (水) 19:15 ~ 20:10 再2/3 (日) 2:35 ~ 3:30 (55分)
171,172話 1/31 (木) 19:15 ~ 20:10 再2/4 (月) 2:35 ~ 3:30 KBS World

第165~168 話http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-entry-303.htmlより続き

第169話
ジョンリムの母の許しを得て、ミンスは正式にイ家に挨拶に行きジョンリムと結婚したい意思を述べるが、父親のチドにさんざん罵倒された揚句「教養のないヤクザものなどとんでもない、一緒になるなら娘と縁を切る」とまで吐き捨てられ、ムンチョルにも冷遇される。
一方ヒョンシクはエリムが漏らした言葉から、彼女が前所有者の社長令嬢であったことを知り、新信醸造所とカバンの関係が気になり密かに部下マクトゥンに調べさせていた。結果として、拾ったカバンがエリムの家の物であることをつきとめたマクトゥンは、チドがその新信醸造所の後継者だと報告し、ヒョンシクは、没落した原因とカバンとの因果関係を知るのであった。エリムの家族の不幸と引き換えにえたシン家の成功への罪悪感、また、カバンを拾ったときのケダモノのような自分の姿にいたたまれず、ヒョンシクは街を徘徊する。帰りが遅いのを心配し迎えに出ていたエリムの姿をみとめるなり思わず抱きしめるヒョンシク。そんな中、ヒョンウは教職への思いを再び募らせていた。
<169話ぷち・ギャラリー>

いいか、教養がなくて品のない奴が俺は一番嫌いなんだ! (どっちがw

結局ヤクザ以外の何者でもないんだろ!
何もありません

ミンスさんは父が姉につらく接してきたのを知ってるのに

その機会を奪ったミンスさんを恨みますよ
エリムの実家の真相が明らかに

要するに常務の義父です
エリムの家の没落は父と自分の拾ったカバンから始まったのだ

忘れたい過去でした
迎えに出ていたエリム

ハッとするヒョンシク
ギュッ

かまうもんか

第170話
ヒョンシクは父に、拾ったカバンの持ち主が分かったから金を返そうと言う。持ち主は誰なのだと聞くヨンソクに、結婚したい女性の実家だと答えることが出来ないヒョンシクは「返したら教えるよ」と答えるが、事業資金欲しさに嘘をついていると疑って取り合ってもらえない。
ミンスはヒョンシクに呼び出され、お前とは親戚同士になるし、俺は家族を失いたくないからカバンの話は誰にもするなと釘を刺される。ミンスは、ヒョンシクのやり方を見守るが、ダロが全て嗅ぎつけて狙っているからカバンのことは早く解決するようにと意見する。不安にかられたヒョンシクは無理やりエリムの職場に押しかけ、さらうようにエリムを区庁に連れて行き婚姻届を出そうと迫る。
<170話ぷち・ギャラリー>

急に媚を売るカンさん
釜山に行って

シン家を追い込むヒルのような二人
何だと?

どうしても返したいなら選挙が終わってからだ!

ミンス、結婚するのか?"

黙っていてくれ 拾った金は何としても返すつもりだ

お前も終わりだ
エリムを連れ出しにユニオン商事に突然現れたヒョンシク

室長もビックリ
第171話
真実を知った後のエリムとの関係が不安になったヒョンシクは、仕事中のエリムを無理やり連れ出して婚姻届を出そうとするが、あなたは不安になるとすぐとっぴな行動に出る、どうして両親がよいと言うまで待てないのかと諭される。しかし、あとのことは全部任せるから今回だけは自分の言うことを聞いてくれと切実な表情のヒョンシクに押され、結局ふたりは婚姻届けを出しにゆくのであった。
一方、チドはミンスの祖母を訪ね、警察の家に泥棒は入れても、検事がいる家にヤクザは入れないと罵倒する。怒ったおばあさんは、こっちこそあんたのような家に孫はやりたくない、品も教養もない人間はあんただと言い返す。二度と関わりたくない人種だと捨てゼリフを言い、出て行きざまにミンスとすれ違ったチドは、二度と俺の前に顔を出すなと吐き捨てる。 孫を心配した祖母はこんな結婚をする位なら諦めるようミンスに話す。
<171話ぷち・ギャラリー>
今日は 何がなんでも婚姻届を出す

あなたは不安になると突飛な行動に出る・・

自分が反対に負けそうだから婚姻届を出すの?

結局出しに行くことに

ばあさんの孫と結婚なんてとんでもない 検事の家にヤクザは入れん!"

出てお行き!

この結婚は諦めな、ミンスがひどい扱いを受けるなんて我慢できない

反対しないでくれ ばあちゃん 侮辱されても平気だよ
第172話
チドに孫がこんな侮辱を受け続けていくのは我慢できない、この結婚は諦めるんだと話す祖母に、ミンスは、侮辱されることなど少しも構わない、ジョンリムが好きだから結婚するんだと言い切るミンス。一方ジョンリムの実家では、母が「ジョンリムがいなかったら今のような生活さえ出来なかった」と説得するが、「カバンを失くしたんだから当然だ」と悪態をつくチド。しかし母も今日ばかりは折れず、カバンを失くしたのはジョンリムでなく、おじい様がチドを信用せずに自分で持つと言ったのだから、ジョンリムを責めることも結婚に反対する資格もチドにはない、ムンチョルにもないと言って喰い下がる。泣きくずれるジョンリムに、母は「堂々と生きなさい、結婚したらひとが羨むくらいしあわせになりなさい」と励ますのだった。
その頃、ヒョンシクは懐かしい釜山の海へ家族3人で訪れていた。ヒョンシクは嬉しい気持ちを隠さず、息子ソンジェの手を握り締め、今日はめでたい日だ、父さんと母さんが法的に夫婦うになった、これは、もう誰も父さんと母さんをひき離せないってことなんだと告げる。砂遊びするソンジェを見守りつつ、ヒョンシクは、自分の過去を後悔しているとエリムに話す。金色に輝く凪を見ながら佇むふたりだったが、またもやお邪魔虫のダロらがやって来て、プサンでシン家の過去を嗅ぎまわってるのを臭わせ、ヒョンシクを不安にさせる。
一方、チドの暴言に怒りが治まらないミンスの祖母は、家に押しかけ、何が何でも孫とジョンリムを結婚させるとたんかを切る。ヒョンウは教職に戻るつもりだと父に明かす。
<172話ぷち・ギャラリー>
ソンジェやー、今日はすごい日なんだよ・・何の日か わかるか?

もう誰も父さんと母さんとソンジェを引き離せないってこと
大丈夫!お父さん

そうだな ありがとうソンジェ
よう!釜山で会えるとはなシン常務

東亜貿易の過去を調べに来たお邪魔虫たち
これはかわいい子だな お父さんにソックリだ

隣のおじさんが怖いんだよぉ
決心したヒョンウ

教師が合っているんだ
家族水入らずで夕食

ダロに会ってから浮かない顔のヒョンシク
ここプサンで

・・・・

もうっ

何度も言わせて確認しようとしてばっかり

俺は本気だ
人生画報のこんなところが好き!
自己欺瞞から、誤った選択をして、二人の女性を傷つけたヒョンシク。
その責めを負って、自ら履歴書を汚してまで拘置所で二年間の償いをしたヒョンシク。
それでもなお足りないと言わんばかりに、運命はヒョンシクの肩に背負ったもう片方の十字架を揺さぶり始めた。
やっと大きな十字架をおろして、欺瞞のない、心に正直な生き方が出来る筈だった。けれど、本当に重い十字架は残された肩にあった方なのだ。
愛するものを裏切り続けるという行為――愛を失いたくないばかりに、醜い過去を隠し続けるという、罪悪感と劣等意識との戦い。
追い込まれてゆくヒョンシク。
カバンを拾った張本人のヨンソクはやりたい放題におのが野心を弄んでいるのに、そんな父のぶんまで罪をかぶるように苦しむヒョンシクって、ある意味、聖人みたいだ。
カバンの金の過去を嗅ぎまわられていることも脅されていることも、決して父に打ち明けず、ひとりで背負い込むヒョンシク。何よりけなげなのは、カバンの持ち主が妻の実家であったことを共犯の父にすら隠していること。ずっとヒョンシクを見下げては馬鹿呼ばわりしてきた父なのに、そのヨンソクが事実を知った時の狼狽を慮って、なおかつ父の名誉を無言で守り通してやろうとするヒョンシクは、自らわが身に苦行を強いた聖人か修道僧みたい。
こんないい息子がどこにいるだろう。
名誉と権力に目のくらんだヨンソクには何も見えまい。
物の道理を全て知ったような校長ヨンソクが最も盲であるというー―ここが一番の悲劇であり、アイロニー喜劇でもある『人生画報』の醍醐味なのだけれど。
韓ドラには珍しくないタイプだが、自己犠牲イコール美徳みたいに、絶対である父のために 黙しつつ犠牲と苦しみを肩代わりするパターンって、本当に多い。
ふと思い出したけれど、末期がんに苦しむ父の看病をして「父さんがこんな苦しみを背負うなんて・・・罰を負うのはむしろ僕のほうなんだ、父さんの代わりに僕が苦しむべきなんだ」と苦しんでいた、冬ソナでも有名なパク・ヨンハさんが首をくくってしまったのをふと、思い出す。一般家庭でも、未だこうした精神は少なからず土壌に浸みわたっているのだろうか。
父の背中を見て育つ、というけれど、ヒョンシクの目にうつる父ヨンソクの姿は、昔、大きな手とおおらかな心で「お腹一杯になるまでお食べ」と貧しいちゃぶ台の飯を自分は箸をつけずに兄とヒョンシクの口にせっせと運んでくれた父の姿――それが本当のお父さんだ、と自分に言い聞かせては信じ込んだヒョンシクの回想シーンを思い出す。どんなにつらくあたられても、醜い姿を見ても、父は父なんだなぁと――聖なる愛の残像を絶対としているヒョンシクに、儒教の国の父子像を見た気がする。
父の背中といえば、パパのシャツにアイロンをかけるエリムを見て、ソンジェは父親の大きさを感じているだろうなー・・・なんて思う。ヒョンシクシャツを見ただけでも一体どんだけ大きいんだ!?がわかる大きさ。(笑)きっとソンジェも、ヒョンシクのように父の大きさを一生目に焼き付けて生きていくんだろうなぁ。
そしてヒョンシクも、絶対的なお父さんとしての信頼を勝ち得たいと願っているのが痛いほどに解るのだ・・。
そのために、一番捨ててたい過去、自分の一番醜い姿ーーあの日の、けだものの姿を知られないために腐心するヒョンシクがなんとも涙ぐましい。
しかし、身を削って妻と子への愛を守り通すために刑務所に入ったヒョンシクが、今度は 妻と子の愛を失わないために、最も重い いばらの十字架を背負いこむという皮肉。
本当の苦しみは、いま始まったばかりなのだ。
美雨

この日の二人は けだものでした

けだものの姿が見えるヒョンシク

173~176話http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-entry-311.htmlへ続く
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original date 2010.10.09
人生画報169,170,171,172話 もうひとつの十字架 DVD43巻
169,170話 1/30 (水) 19:15 ~ 20:10 再2/3 (日) 2:35 ~ 3:30 (55分)
171,172話 1/31 (木) 19:15 ~ 20:10 再2/4 (月) 2:35 ~ 3:30 KBS World

第165~168 話http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-entry-303.htmlより続き

第169話
ジョンリムの母の許しを得て、ミンスは正式にイ家に挨拶に行きジョンリムと結婚したい意思を述べるが、父親のチドにさんざん罵倒された揚句「教養のないヤクザものなどとんでもない、一緒になるなら娘と縁を切る」とまで吐き捨てられ、ムンチョルにも冷遇される。
一方ヒョンシクはエリムが漏らした言葉から、彼女が前所有者の社長令嬢であったことを知り、新信醸造所とカバンの関係が気になり密かに部下マクトゥンに調べさせていた。結果として、拾ったカバンがエリムの家の物であることをつきとめたマクトゥンは、チドがその新信醸造所の後継者だと報告し、ヒョンシクは、没落した原因とカバンとの因果関係を知るのであった。エリムの家族の不幸と引き換えにえたシン家の成功への罪悪感、また、カバンを拾ったときのケダモノのような自分の姿にいたたまれず、ヒョンシクは街を徘徊する。帰りが遅いのを心配し迎えに出ていたエリムの姿をみとめるなり思わず抱きしめるヒョンシク。そんな中、ヒョンウは教職への思いを再び募らせていた。
<169話ぷち・ギャラリー>

いいか、教養がなくて品のない奴が俺は一番嫌いなんだ! (どっちがw

結局ヤクザ以外の何者でもないんだろ!
何もありません

ミンスさんは父が姉につらく接してきたのを知ってるのに

その機会を奪ったミンスさんを恨みますよ
エリムの実家の真相が明らかに

要するに常務の義父です
エリムの家の没落は父と自分の拾ったカバンから始まったのだ

忘れたい過去でした
迎えに出ていたエリム

ハッとするヒョンシク
ギュッ

かまうもんか

第170話
ヒョンシクは父に、拾ったカバンの持ち主が分かったから金を返そうと言う。持ち主は誰なのだと聞くヨンソクに、結婚したい女性の実家だと答えることが出来ないヒョンシクは「返したら教えるよ」と答えるが、事業資金欲しさに嘘をついていると疑って取り合ってもらえない。
ミンスはヒョンシクに呼び出され、お前とは親戚同士になるし、俺は家族を失いたくないからカバンの話は誰にもするなと釘を刺される。ミンスは、ヒョンシクのやり方を見守るが、ダロが全て嗅ぎつけて狙っているからカバンのことは早く解決するようにと意見する。不安にかられたヒョンシクは無理やりエリムの職場に押しかけ、さらうようにエリムを区庁に連れて行き婚姻届を出そうと迫る。
<170話ぷち・ギャラリー>

急に媚を売るカンさん
釜山に行って

シン家を追い込むヒルのような二人
何だと?

どうしても返したいなら選挙が終わってからだ!

ミンス、結婚するのか?"

黙っていてくれ 拾った金は何としても返すつもりだ

お前も終わりだ
エリムを連れ出しにユニオン商事に突然現れたヒョンシク

室長もビックリ
第171話
真実を知った後のエリムとの関係が不安になったヒョンシクは、仕事中のエリムを無理やり連れ出して婚姻届を出そうとするが、あなたは不安になるとすぐとっぴな行動に出る、どうして両親がよいと言うまで待てないのかと諭される。しかし、あとのことは全部任せるから今回だけは自分の言うことを聞いてくれと切実な表情のヒョンシクに押され、結局ふたりは婚姻届けを出しにゆくのであった。
一方、チドはミンスの祖母を訪ね、警察の家に泥棒は入れても、検事がいる家にヤクザは入れないと罵倒する。怒ったおばあさんは、こっちこそあんたのような家に孫はやりたくない、品も教養もない人間はあんただと言い返す。二度と関わりたくない人種だと捨てゼリフを言い、出て行きざまにミンスとすれ違ったチドは、二度と俺の前に顔を出すなと吐き捨てる。 孫を心配した祖母はこんな結婚をする位なら諦めるようミンスに話す。
<171話ぷち・ギャラリー>
今日は 何がなんでも婚姻届を出す

あなたは不安になると突飛な行動に出る・・

自分が反対に負けそうだから婚姻届を出すの?

結局出しに行くことに

ばあさんの孫と結婚なんてとんでもない 検事の家にヤクザは入れん!"

出てお行き!

この結婚は諦めな、ミンスがひどい扱いを受けるなんて我慢できない

反対しないでくれ ばあちゃん 侮辱されても平気だよ
第172話
チドに孫がこんな侮辱を受け続けていくのは我慢できない、この結婚は諦めるんだと話す祖母に、ミンスは、侮辱されることなど少しも構わない、ジョンリムが好きだから結婚するんだと言い切るミンス。一方ジョンリムの実家では、母が「ジョンリムがいなかったら今のような生活さえ出来なかった」と説得するが、「カバンを失くしたんだから当然だ」と悪態をつくチド。しかし母も今日ばかりは折れず、カバンを失くしたのはジョンリムでなく、おじい様がチドを信用せずに自分で持つと言ったのだから、ジョンリムを責めることも結婚に反対する資格もチドにはない、ムンチョルにもないと言って喰い下がる。泣きくずれるジョンリムに、母は「堂々と生きなさい、結婚したらひとが羨むくらいしあわせになりなさい」と励ますのだった。
その頃、ヒョンシクは懐かしい釜山の海へ家族3人で訪れていた。ヒョンシクは嬉しい気持ちを隠さず、息子ソンジェの手を握り締め、今日はめでたい日だ、父さんと母さんが法的に夫婦うになった、これは、もう誰も父さんと母さんをひき離せないってことなんだと告げる。砂遊びするソンジェを見守りつつ、ヒョンシクは、自分の過去を後悔しているとエリムに話す。金色に輝く凪を見ながら佇むふたりだったが、またもやお邪魔虫のダロらがやって来て、プサンでシン家の過去を嗅ぎまわってるのを臭わせ、ヒョンシクを不安にさせる。
一方、チドの暴言に怒りが治まらないミンスの祖母は、家に押しかけ、何が何でも孫とジョンリムを結婚させるとたんかを切る。ヒョンウは教職に戻るつもりだと父に明かす。
<172話ぷち・ギャラリー>
ソンジェやー、今日はすごい日なんだよ・・何の日か わかるか?

もう誰も父さんと母さんとソンジェを引き離せないってこと
大丈夫!お父さん

そうだな ありがとうソンジェ
よう!釜山で会えるとはなシン常務

東亜貿易の過去を調べに来たお邪魔虫たち
これはかわいい子だな お父さんにソックリだ

隣のおじさんが怖いんだよぉ
決心したヒョンウ

教師が合っているんだ
家族水入らずで夕食

ダロに会ってから浮かない顔のヒョンシク
ここプサンで

・・・・

もうっ

何度も言わせて確認しようとしてばっかり

俺は本気だ
人生画報のこんなところが好き!
自己欺瞞から、誤った選択をして、二人の女性を傷つけたヒョンシク。
その責めを負って、自ら履歴書を汚してまで拘置所で二年間の償いをしたヒョンシク。
それでもなお足りないと言わんばかりに、運命はヒョンシクの肩に背負ったもう片方の十字架を揺さぶり始めた。
やっと大きな十字架をおろして、欺瞞のない、心に正直な生き方が出来る筈だった。けれど、本当に重い十字架は残された肩にあった方なのだ。
愛するものを裏切り続けるという行為――愛を失いたくないばかりに、醜い過去を隠し続けるという、罪悪感と劣等意識との戦い。
追い込まれてゆくヒョンシク。
カバンを拾った張本人のヨンソクはやりたい放題におのが野心を弄んでいるのに、そんな父のぶんまで罪をかぶるように苦しむヒョンシクって、ある意味、聖人みたいだ。
カバンの金の過去を嗅ぎまわられていることも脅されていることも、決して父に打ち明けず、ひとりで背負い込むヒョンシク。何よりけなげなのは、カバンの持ち主が妻の実家であったことを共犯の父にすら隠していること。ずっとヒョンシクを見下げては馬鹿呼ばわりしてきた父なのに、そのヨンソクが事実を知った時の狼狽を慮って、なおかつ父の名誉を無言で守り通してやろうとするヒョンシクは、自らわが身に苦行を強いた聖人か修道僧みたい。
こんないい息子がどこにいるだろう。
名誉と権力に目のくらんだヨンソクには何も見えまい。
物の道理を全て知ったような校長ヨンソクが最も盲であるというー―ここが一番の悲劇であり、アイロニー喜劇でもある『人生画報』の醍醐味なのだけれど。
韓ドラには珍しくないタイプだが、自己犠牲イコール美徳みたいに、絶対である父のために 黙しつつ犠牲と苦しみを肩代わりするパターンって、本当に多い。
ふと思い出したけれど、末期がんに苦しむ父の看病をして「父さんがこんな苦しみを背負うなんて・・・罰を負うのはむしろ僕のほうなんだ、父さんの代わりに僕が苦しむべきなんだ」と苦しんでいた、冬ソナでも有名なパク・ヨンハさんが首をくくってしまったのをふと、思い出す。一般家庭でも、未だこうした精神は少なからず土壌に浸みわたっているのだろうか。
父の背中を見て育つ、というけれど、ヒョンシクの目にうつる父ヨンソクの姿は、昔、大きな手とおおらかな心で「お腹一杯になるまでお食べ」と貧しいちゃぶ台の飯を自分は箸をつけずに兄とヒョンシクの口にせっせと運んでくれた父の姿――それが本当のお父さんだ、と自分に言い聞かせては信じ込んだヒョンシクの回想シーンを思い出す。どんなにつらくあたられても、醜い姿を見ても、父は父なんだなぁと――聖なる愛の残像を絶対としているヒョンシクに、儒教の国の父子像を見た気がする。
父の背中といえば、パパのシャツにアイロンをかけるエリムを見て、ソンジェは父親の大きさを感じているだろうなー・・・なんて思う。ヒョンシクシャツを見ただけでも一体どんだけ大きいんだ!?がわかる大きさ。(笑)きっとソンジェも、ヒョンシクのように父の大きさを一生目に焼き付けて生きていくんだろうなぁ。
そしてヒョンシクも、絶対的なお父さんとしての信頼を勝ち得たいと願っているのが痛いほどに解るのだ・・。
そのために、一番捨ててたい過去、自分の一番醜い姿ーーあの日の、けだものの姿を知られないために腐心するヒョンシクがなんとも涙ぐましい。
しかし、身を削って妻と子への愛を守り通すために刑務所に入ったヒョンシクが、今度は 妻と子の愛を失わないために、最も重い いばらの十字架を背負いこむという皮肉。
本当の苦しみは、いま始まったばかりなのだ。
美雨

この日の二人は けだものでした

けだものの姿が見えるヒョンシク

173~176話http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-entry-311.htmlへ続く
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original date 2010.10.09
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JUNJUNさま
わ、JUNJUNさん夜更かしなさいましたネ~?(●^o^●)
韓ドラ長編ものを見だすとついついもう一話、あと一話・・となってしまいますが(笑)でもわかります(*^ω^*)
チドとヨンソクのダメダメ父ぶり、もう、どうしようもないですね。ヨンソクなど、それでも自分をひとかどの人物と思ってるぶん、もっとたちが悪いですし。(>_<)あれでよくヒョンシクをダメ息子呼ばわりして、いっぱしの説教ができますね。 チドのほうはまだ可愛げがあります、チドに残された唯一のプライドさえ、旅に出した位ですから。(爆)
>これを引っ張るのが韓流と分かっていても。
次から次へと、よく引っ張ってくれますよね、人生画報・・・トキメキラインを小出しにしながら。
飴とムチみたいに、ロマンスを与えては、あらたな十字架をしょわせて、引っ張ること引っ張ること・・・
悔しい罠だと解っていても、はまってしまう可愛そうな視聴者・・・ハイ、私です。(爆)
コートを羽織った立ち姿・・・ハイ、たまらんぜよぉ((( *≧∀≦)!!
って、とと、JUNJUNさん、ヒョンシクにハマっても しっかり睡眠とってくださいね(●^o^●)