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2020.04/19 [Sun]
星に願いを☆彡 ~春の風物詩 こと座流星群によせて ~
星に願いを☆彡 ~春の風物詩 こと座流星群によせて ~
4月22日、こと座流星群の活動が極大となります。
極大時刻は夕方16時ごろと予測されているので、放射点が高くなる22日深夜から23日明け方にかけてが見ごろだそうです。
23日が新月なので月明かりの影響はまったくないという好条件。
とはいえ、流星数が多い群ではないので、見晴らしが良いところでも1時間あたり5~10個程度かもしれません。
しかし、この流星群はとてもユニークで、火球が見られたり、突如として大出現することもあるので、春から初夏の星座を楽しみながら、あまり期待せず気楽に流れ星を待ってみると、案外ミラクルな天のプレゼントがあるかもしれません。
ちなみに、母天体はサッチャー彗星です。
サッチャー彗星の公転周期は415年で、流星群の母彗星としては最も長くなっています。
極大時刻が日中なので、観測は22日の夜から
夏はペルセウス流星群、秋はしし座流星群、冬はふたご座やしぶん儀座、と流星群を追って寝袋片手に出かける美雨ですが、いままで見た中で一番すごかったのは2010年のペルセウス座流星群と2006年、2014年のしぶんぎ座流星群でしょうか。
そのときの経験があまりにも衝撃的で、口ではあらわせない、魂うるるなミラクル三昧だったので、日記につけていたのを思い出しました。
あのときの滂沱と流れた涙の数より多い流星と思い出を綴ってみます。
「流星のカデンツァ しぶんぎ座流星群」
星に願いをかけに、都会の光と喧騒をさけ長野県諏訪湖畔まで――などというと大袈裟ですが、今回こんな不思議なプチ・奇跡にめぐり合うとは予想だにせず、諏訪大社へのお礼参りも兼ねてあずさに乗ってひとっとび。
防寒具や観測グッズをしこたま詰めたバッグが重くて、下諏訪駅からタクシーに乗ったところからプチ・奇跡は始まったのでした。偶然乗った諏訪育ちのタクシードライバー・林さんは、星がよく見える場所を聞くなり、あっさり「五十年諏訪で生きてきたけど間違いなくこんな雪曇の日は星はひとつも見えないよ。長野じゃあどこへ行っても今日は100%星はかくれちゃってるねえ」と言い放ち、「ええっ!?そ、そんな...今日しか見れない珍しい流星群をみるためにここまで来たのに...」と半べそをかいてしまった私を「うひゃ、泣かせてしまった」と悪そうに何度も振り向き、侘びを入れるみたいに岡谷にある天文台の地図や、流星群の放射点である北東方向が一番よく見渡せるポイントを教えてくれました。「可哀そうだけど、多分無理じゃなあ」となだめつつ。
でも、勿論こんな事であきらめる美雨じゃありません。奇跡を信じることから奇跡は始まるのですから。人間に不可能なことなら神様にお願いしましょ!というわけで、下諏訪にある秋宮と春宮へ。日本三大奇祭で有名な諏訪大社は、この下諏訪の秋・春宮と、上諏訪の前宮・本宮と、全部合わせて諏訪大社と呼ぶ、四位一体みたいなお社なのですが、宮ごとの距離が離れているので参拝する毎、足の悪い自分はついタクシーを捜してしまいます。ここいらは地元のアルピコタクシーが圧倒的に数が多く走っているのに、私は何処へ行っても毎回、日本交通の林さんに出会いました。まるで神様が星見の案内に林さんを遣わしてくれたみたいに。あちらもびっくりしていましたが。(笑)結局そんな偶然が三回重なりました。
林さんは優しいかたで、既に天文台に電話をかけてくれていたり(この時期は閉館していました)もし夜中に湖畔でどうしても星を見たいならと、椅子やトイレがあり寝っころがれそうなロケーションを探しておいてくれました。勿論夜中に迎えに来てくれたドライバーも林さん。タクシーで使う中敷シートまで貸してくれました。
「しぶんぎ座流星群」は8月の「ペルセウス座流星群」、12月の「ふたご座流星群」と並び、まとまった数の流星が見られることで知られていますが、流星が多く現れる期間の長い他の二つの流星群と違って「しぶんぎ座」では数時間で終わってしまうのです。このため、流星出現が日本の夜に合わないと観測が難しいのですが、 この年は運良く月齢が三日目で、出現のピークが日本時間の4日午前3時ごろにあたる上、月が宵のうちに沈んでしまうため、夜空が暗くて星見には絶好の条件なのです。何日も雪曇で星はおろか月さえおぼろという今年の諏訪の天気を克服さえ出来れば。
でもって...ええ、見れましたとも!奇跡は信じたものが勝ちなんですね!何日も曇っていたという夜空の靄が、流星出現の一時位にぱあっと開けたんです!さあ、いまから星のオぺラコンサートが始まりますよ!と夜空の緞帳が開くばかりに!!もう、涙がでそうなほどに感動。
降るわ降るわ、スターダストのカデンツァ。ながれぼしのシャワー。ああ、有難う、神さま。本当にありがとう!!涙さえ凍る河畔で奇跡を見ました。一等星レベルの大きさのものだけでも十数個。流れた数だけお願いを。家族のことだけでなくブログのみなさんのこと、わんこのこと、そして、親切なドライバーの林さんもしあわせになってくれますように...!だって18個ぶんも祈れるのだもの、今日ばかりは欲張っても良いでしょう?
そうだ、最後に、諏訪の神様がしあわせに暮らしてくださいますように...!
あれあれ不思議。流星群の去る4時になると急に物凄い寒気のシャワーが霧とともに空から降りてきて、あれよという間に曇ってしまいました。「もう良いじゃろう?そろそろわしら仕事があるでな、ひきあげてはくれんかのう?」そんな諏訪明神の声が確かに聞こえたような気がして、タクシーを呼んで切り上げました。歓喜(寒気?)としあわせに包まれてその朝は宿でぐっすり眠りました。目が覚めるととまたあらたな奇跡が。
みずうみを見ると、ここ十年凍らなかったみずうみの氷が見事にすべて凍っていたのです。私達が引き上げたすぐあと、あの寒気と共にバリバリと音を立てて凄い勢いで凍った証は、神渡り(みわたり)現象でわかりました。神渡りといわれる円を勾玉形にふたつに割った中央の曲線がむくむく盛り上がり、まるで氷上を神様が渡っていったように見える現象で、世界でたった三つ(一つは北海道の屈斜路湖)のみずうみでしか見られないという珍しい現象で、諏訪湖が一番綺麗に勾玉曲線が見れると有名ですが、ここ十年ほど温暖化の影響で氷は中央まではらず、神渡りはここ14年間で3回しかみられなかったと聞きました。 諏訪の伝説では、諏訪上社から対岸の下社に向かって男神が女神に会いにゆくのだそうです。丸いみずうみの中央に出来る勾玉形の曲線道は、陰陽を表わしているのだとか。でも、まさか私達が引き上げたすぐあと、朝にかけて神様が渡っていったなんて...。ああ、恋路を邪魔して本当にごめんなさい。
なんて言ったら不謹慎でしょうか。(笑)
諏訪湖男神が向こう岸の女神を訪ねてわたるという勾玉形の神渡り(みわたり)現象
次回にこうした好条件でこの流星群がみられるのは2024年。
その時わたしはどこの空の下にいるでしょうか。
いえ、もしくは空の上にいるかもしれませんね。(笑)
翌朝も電車に乗る前、偶然林さんに出会いました。
プチ・奇跡のお使いさんに、産土さまによろしくと告げ、スターダストの世界からストリート・ダスト(埃)の舞う東京へ。
美雨
湖畔に立つアルテミス女神像より
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4月22日、こと座流星群の活動が極大となります。
極大時刻は夕方16時ごろと予測されているので、放射点が高くなる22日深夜から23日明け方にかけてが見ごろだそうです。
23日が新月なので月明かりの影響はまったくないという好条件。
とはいえ、流星数が多い群ではないので、見晴らしが良いところでも1時間あたり5~10個程度かもしれません。
しかし、この流星群はとてもユニークで、火球が見られたり、突如として大出現することもあるので、春から初夏の星座を楽しみながら、あまり期待せず気楽に流れ星を待ってみると、案外ミラクルな天のプレゼントがあるかもしれません。
ちなみに、母天体はサッチャー彗星です。
サッチャー彗星の公転周期は415年で、流星群の母彗星としては最も長くなっています。
極大時刻が日中なので、観測は22日の夜から
夏はペルセウス流星群、秋はしし座流星群、冬はふたご座やしぶん儀座、と流星群を追って寝袋片手に出かける美雨ですが、いままで見た中で一番すごかったのは2010年のペルセウス座流星群と2006年、2014年のしぶんぎ座流星群でしょうか。
そのときの経験があまりにも衝撃的で、口ではあらわせない、魂うるるなミラクル三昧だったので、日記につけていたのを思い出しました。
あのときの滂沱と流れた涙の数より多い流星と思い出を綴ってみます。
「流星のカデンツァ しぶんぎ座流星群」
星に願いをかけに、都会の光と喧騒をさけ長野県諏訪湖畔まで――などというと大袈裟ですが、今回こんな不思議なプチ・奇跡にめぐり合うとは予想だにせず、諏訪大社へのお礼参りも兼ねてあずさに乗ってひとっとび。
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でも、勿論こんな事であきらめる美雨じゃありません。奇跡を信じることから奇跡は始まるのですから。人間に不可能なことなら神様にお願いしましょ!というわけで、下諏訪にある秋宮と春宮へ。日本三大奇祭で有名な諏訪大社は、この下諏訪の秋・春宮と、上諏訪の前宮・本宮と、全部合わせて諏訪大社と呼ぶ、四位一体みたいなお社なのですが、宮ごとの距離が離れているので参拝する毎、足の悪い自分はついタクシーを捜してしまいます。ここいらは地元のアルピコタクシーが圧倒的に数が多く走っているのに、私は何処へ行っても毎回、日本交通の林さんに出会いました。まるで神様が星見の案内に林さんを遣わしてくれたみたいに。あちらもびっくりしていましたが。(笑)結局そんな偶然が三回重なりました。
林さんは優しいかたで、既に天文台に電話をかけてくれていたり(この時期は閉館していました)もし夜中に湖畔でどうしても星を見たいならと、椅子やトイレがあり寝っころがれそうなロケーションを探しておいてくれました。勿論夜中に迎えに来てくれたドライバーも林さん。タクシーで使う中敷シートまで貸してくれました。
「しぶんぎ座流星群」は8月の「ペルセウス座流星群」、12月の「ふたご座流星群」と並び、まとまった数の流星が見られることで知られていますが、流星が多く現れる期間の長い他の二つの流星群と違って「しぶんぎ座」では数時間で終わってしまうのです。このため、流星出現が日本の夜に合わないと観測が難しいのですが、 この年は運良く月齢が三日目で、出現のピークが日本時間の4日午前3時ごろにあたる上、月が宵のうちに沈んでしまうため、夜空が暗くて星見には絶好の条件なのです。何日も雪曇で星はおろか月さえおぼろという今年の諏訪の天気を克服さえ出来れば。
でもって...ええ、見れましたとも!奇跡は信じたものが勝ちなんですね!何日も曇っていたという夜空の靄が、流星出現の一時位にぱあっと開けたんです!さあ、いまから星のオぺラコンサートが始まりますよ!と夜空の緞帳が開くばかりに!!もう、涙がでそうなほどに感動。
降るわ降るわ、スターダストのカデンツァ。ながれぼしのシャワー。ああ、有難う、神さま。本当にありがとう!!涙さえ凍る河畔で奇跡を見ました。一等星レベルの大きさのものだけでも十数個。流れた数だけお願いを。家族のことだけでなくブログのみなさんのこと、わんこのこと、そして、親切なドライバーの林さんもしあわせになってくれますように...!だって18個ぶんも祈れるのだもの、今日ばかりは欲張っても良いでしょう?
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みずうみを見ると、ここ十年凍らなかったみずうみの氷が見事にすべて凍っていたのです。私達が引き上げたすぐあと、あの寒気と共にバリバリと音を立てて凄い勢いで凍った証は、神渡り(みわたり)現象でわかりました。神渡りといわれる円を勾玉形にふたつに割った中央の曲線がむくむく盛り上がり、まるで氷上を神様が渡っていったように見える現象で、世界でたった三つ(一つは北海道の屈斜路湖)のみずうみでしか見られないという珍しい現象で、諏訪湖が一番綺麗に勾玉曲線が見れると有名ですが、ここ十年ほど温暖化の影響で氷は中央まではらず、神渡りはここ14年間で3回しかみられなかったと聞きました。 諏訪の伝説では、諏訪上社から対岸の下社に向かって男神が女神に会いにゆくのだそうです。丸いみずうみの中央に出来る勾玉形の曲線道は、陰陽を表わしているのだとか。でも、まさか私達が引き上げたすぐあと、朝にかけて神様が渡っていったなんて...。ああ、恋路を邪魔して本当にごめんなさい。
なんて言ったら不謹慎でしょうか。(笑)
諏訪湖男神が向こう岸の女神を訪ねてわたるという勾玉形の神渡り(みわたり)現象
次回にこうした好条件でこの流星群がみられるのは2024年。
その時わたしはどこの空の下にいるでしょうか。
いえ、もしくは空の上にいるかもしれませんね。(笑)
翌朝も電車に乗る前、偶然林さんに出会いました。
プチ・奇跡のお使いさんに、産土さまによろしくと告げ、スターダストの世界からストリート・ダスト(埃)の舞う東京へ。
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湖畔に立つアルテミス女神像より
★最後まで読んでくれてありがとう★
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