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2010.05/24 [Mon]
善徳女王30話 瞼の母ここに
[善徳女王] ブログ村キーワードレビュー、あらすじと感想
善徳女王30話 瞼の母ここに
BSフジ 2016年10月4日(火) ~12月中旬 毎週(月)~(金) 9:54~10:59 (全62話)

29話http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-entry-144.htmlより続き

bsフジ番組表 http://www.bsfuji.tv/top/timetable/index.html 20100524
<見どころと雑記>
今回のキーワードは政教分離、科学と祭祀分離でした。
トンマンて本当にすごい人。というか、狭いソラボル王宮で育った人では無いから、広く大きな視野から物事が見れるのだろうと人は言う。ミシルもそう思っている。
でも、彼女の強さはそんな単純なことではない!
・・・と、美雨は感じています。
まず第一に大局のために身を削ることが出来る事。王女の身分はもとより、天神皇女みたいな大きな権力をゲットして、普通はポイと捨てれないのが人の心。世の政治家みたいに、下積み時代はピュアな気持ちで世のため人のためと東奔西走していても、いったん野心を果たして登りつめれば結局は権益に溺れ既得権にしがみつくのが人の心だと思う。でもトンマンは最後まで違っていた。
第二に、もっと凄いと思うのは、代替え案を出せること。われよし、民よし、王室よしのオータナティブ・ポリシー。これって、いまの社会でも最も求められてる力だと思う。どんなときにも、オータナティブ・プランを出せる人って、打たれても強くて、絶対出世している。
今回も、王室の神権が脅かされるからと、瞻星台(チョムソンデ:天文台)建立の件は父王まで反対していたのに、トンマンはいともあっさり、「神権で王権を強化なんてもはや時代遅れ。これからは仏教をお使いください」と進言。ついでに神殿・神権は科学分野(カクブツ)に移行しましょう、と。
ミシルが意外にもあっさりと賛成したのは、どうせ瞻星台を建てても、無知蒙昧な愚衆になど理解させるのは到底無理と考えていたからだけど、それはミシルが自分の寿命を秤にかけて小さな利害に固執そているからであって、そもそもトンマンと夢のスケールが違うのだ。 自分の代では無理でも次世代、次々世代と長い目で民たちと共に進化をなしとげてゆくその中で、身は朽ち果てても自分の志しは何百年と生き続けて行く、そんな大きな夢があること。「新羅1000年の夢」の真髄――チヌン帝が伝えたかったのは、まさにそんな思想だったのではないかと・・。
そういえば以前トンマンに「あなたは夢をもたないから勝てない」と言われていた覚えが。
でもミシルも心の奥底では敗北を認めていて、「王宮育ちの自分には思いもつかないトンマンの発想が羨ましい」「いつか祭祀と政治と科学が分離される世が必ず来るだろう...そんな世に備えるには、私は歳をとりすぎた」とボヤいている。なんだか、全てタネ明かしされまくったマジシャンのように、ショボいミシルが哀れに見えてくるのは私だけかしら。
もうひとつ、わお、日本みたい!と感じたのは神道と仏教の関係。
ユシンが異次頓(イチャドン)という仏教公認の為に殉死した家臣のことに言及したシーン。「異次頓のおかげで仏教を導入でき、王は貴族達をけん制できたのです」と。
時代も被るから当然といえば当然なのだけど、これって聖徳太子の立場に良く似ている気がします。聖徳太子は神道と祭祀、軍事を司っていた物部氏をけん制するために、曽我馬子の押す仏教を使って(というか広めて)世を治めようとした。皇室の権威の象徴でもあるヤオヨロズの神々と祭祀部をすておいて、仏教を導入し広めるなんて、当時としては一大センセーションを巻き起こす大事だったに違いないし、そもそも皇室出身の太子が、自らのルーツでもある神道の神々をないがしろにするなどとんでもない!と神を盾にした物部氏と激突、そして戦争に発展してしまった、仏教導入のくだりです。
今回、異次頓:イチャドンと法興王:ホップンワン VS 神殿側の歴史が語られて明確になりましたが、儀式や祭式では神殿(神官)を使い、お葬式(ヨンス公やチョンミョンのとき)の様子を見る限り、仏教式であげられていましたよね、そういえば。まだまだ神殿(神道)の権威の方が強かったけれど、ウォルチョン大師の寺やムンノがいたという如来:ヨレ寺、また、チョンミョン王女が出家して尼になったりと、仏教の浸透ぶりが随所に表れていて、奈良時代の日本と常に連動していた歴史的背景や影響が深く偲ばれました。考えてみたら、仏教もあちら(百済が先)から渡ってきたのですもんね。(笑
仏教導入の前には、上に記した物部氏が石上(イソカミ)に斎宮(巫女)を立てて、神道の祭祀を行っていましたが、ミシルじゃないけど石上の斎宮は相当な権威があったそうです。
平城遷都1300年を記念し、6年ぶりの一般公開となる石上神宮で、国宝・七支刀(ななさやのたち)は、4世紀に百済から伝来してきたとされていますが、物部氏により神宝(カムダカラ)として、祭祀のとき斎宮の依り代として使われていたようです。王権と祭祀(神殿)と仏教の二人三脚は、新羅でも日本(倭国)でもクリアしないとならないハードルだったんですね!
饒速日命(ニギハヤヒ)のみことを祖とする物部氏の氏神社、石上神宮

石上神宮で、古来より物部氏出身の斎宮の祭祀にも使われた神宝、七支太刀。4世紀、百済より伝来したとされる

ふたつ目のキーワードは、”瞼の母”の愛でした。
失語症が長く、チルスクの愛情でも治せなかったソファが、育てた娘をひと目みただけで、「トンマーン!」
と口がきけるまでになるのだから、母の愛ってどんだけ深いんだ!?って泣けてきます。
今日のテーマはこちらの筈だったのですがおしゃべりが長くなってしまったので、この辺で。
<まぶたの母画像>

思い出の名場面

トンマンの瞼の母であるもうひとりの母、ソファ・オンマ―

第30話あらすじ
王室の神権が脅かされると、瞻星台(チョムソンデ)の件は陛下までもが反対していたが、意外なことにミシル側はあっさりと賛成する。瞻星台を建てても、民に理解されることは到底無理と考えていたのだ。すっかりトンマンに影響を受けたピダムは、彼女に仕えたいとムンノに申し出る。トンマンが公主になったことを知ったムンノは、それを確かめに宮殿へ。
瞻星台(チョムソンデ)についてトンマンと意見を交わしたミシルは、トンマンの成長ぶりに驚く。そしてトンマンの持つ発想と若さをうらやみ、自分が聖骨(ソンゴル)に生まれなかったことを悔しがる。
瞻星台の地鎮祭の準備をしろというトンマンに、アルチョンは神権を持つよう進言する。しかし、トンマンは神権の奪い合いをやめるためには、神権を手放すしかないと説明する。またチンピョン王にも祭儀と政治、格物(科学)を分離する必要があると話し、王権を強化するには仏教を利用すべきだと勧める。
そんな中、難航が予想されたファベク会議ではあっさり瞻星台の建設が可決。ミシルが、トンマンはいずれ自らの矛盾にぶつかると判断したためだ。
一方、トンマンの知恵に感服したピダムは、ムンノにトンマン王女を主君として仕えたいと申し出る。トンマンが公主になったことを知ったムンノは、それを確かめに宮殿へ。
地鎮祭の日、ミシルたちに捕らえられていたソファは、見張りの花郎(ファラン)の言葉を聞き、トンマンが王女になったことを知る。侍女に変装して小屋から逃げ出したソファは、トンマンが地鎮祭を行う予定の瞻星台建設地へ向かった。ミシルからソファを始末するよう命じられた花郎にあと一歩のところで捕まるも、危機一髪ムンノに助けられる。だが、ホッとしたのもつかの間、ピダムとムンノの後をつけていたチルスクが襲いかかる。ムンノとチルスクが戦う隙に逃げ出したソファは、再び建設地に戻りトンマンの名前を叫ぶ。
<30話ぷちギャラリー>

王女様、神権を手放してはなりません
どうせ実現出来る訳ない。ばかげた試みだわ

羨ましいのだ・・・何故私は



一緒に夢を見る



ソファ、声が・・・

口をきいたソファ
今日印象に残った言葉・・・
アルチョン「神権を手放してはなりません王女様!ミシルが奪っていただけで、もともと王室のものなのです」
トンマン「いいえ...もともと天は、誰のものでもありません」
(第30話 前半)
ムンノ「あの人が王女だから、仕えたいのだろう?」
ピダム「逆です。王女が、あの人だからです。」「王女があの人だから、あの人と共に行き、一緒に夢をみられると...そう思ったのです」
(第30話 後半)
31,32話http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-entry-156.htmlに続く
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善徳女王30話 瞼の母ここに
BSフジ 2016年10月4日(火) ~12月中旬 毎週(月)~(金) 9:54~10:59 (全62話)

29話http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-entry-144.htmlより続き

bsフジ番組表 http://www.bsfuji.tv/top/timetable/index.html 20100524
<見どころと雑記>
今回のキーワードは政教分離、科学と祭祀分離でした。
トンマンて本当にすごい人。というか、狭いソラボル王宮で育った人では無いから、広く大きな視野から物事が見れるのだろうと人は言う。ミシルもそう思っている。
でも、彼女の強さはそんな単純なことではない!
・・・と、美雨は感じています。
まず第一に大局のために身を削ることが出来る事。王女の身分はもとより、天神皇女みたいな大きな権力をゲットして、普通はポイと捨てれないのが人の心。世の政治家みたいに、下積み時代はピュアな気持ちで世のため人のためと東奔西走していても、いったん野心を果たして登りつめれば結局は権益に溺れ既得権にしがみつくのが人の心だと思う。でもトンマンは最後まで違っていた。
第二に、もっと凄いと思うのは、代替え案を出せること。われよし、民よし、王室よしのオータナティブ・ポリシー。これって、いまの社会でも最も求められてる力だと思う。どんなときにも、オータナティブ・プランを出せる人って、打たれても強くて、絶対出世している。
今回も、王室の神権が脅かされるからと、瞻星台(チョムソンデ:天文台)建立の件は父王まで反対していたのに、トンマンはいともあっさり、「神権で王権を強化なんてもはや時代遅れ。これからは仏教をお使いください」と進言。ついでに神殿・神権は科学分野(カクブツ)に移行しましょう、と。
ミシルが意外にもあっさりと賛成したのは、どうせ瞻星台を建てても、無知蒙昧な愚衆になど理解させるのは到底無理と考えていたからだけど、それはミシルが自分の寿命を秤にかけて小さな利害に固執そているからであって、そもそもトンマンと夢のスケールが違うのだ。 自分の代では無理でも次世代、次々世代と長い目で民たちと共に進化をなしとげてゆくその中で、身は朽ち果てても自分の志しは何百年と生き続けて行く、そんな大きな夢があること。「新羅1000年の夢」の真髄――チヌン帝が伝えたかったのは、まさにそんな思想だったのではないかと・・。
そういえば以前トンマンに「あなたは夢をもたないから勝てない」と言われていた覚えが。
でもミシルも心の奥底では敗北を認めていて、「王宮育ちの自分には思いもつかないトンマンの発想が羨ましい」「いつか祭祀と政治と科学が分離される世が必ず来るだろう...そんな世に備えるには、私は歳をとりすぎた」とボヤいている。なんだか、全てタネ明かしされまくったマジシャンのように、ショボいミシルが哀れに見えてくるのは私だけかしら。
もうひとつ、わお、日本みたい!と感じたのは神道と仏教の関係。
ユシンが異次頓(イチャドン)という仏教公認の為に殉死した家臣のことに言及したシーン。「異次頓のおかげで仏教を導入でき、王は貴族達をけん制できたのです」と。
時代も被るから当然といえば当然なのだけど、これって聖徳太子の立場に良く似ている気がします。聖徳太子は神道と祭祀、軍事を司っていた物部氏をけん制するために、曽我馬子の押す仏教を使って(というか広めて)世を治めようとした。皇室の権威の象徴でもあるヤオヨロズの神々と祭祀部をすておいて、仏教を導入し広めるなんて、当時としては一大センセーションを巻き起こす大事だったに違いないし、そもそも皇室出身の太子が、自らのルーツでもある神道の神々をないがしろにするなどとんでもない!と神を盾にした物部氏と激突、そして戦争に発展してしまった、仏教導入のくだりです。
今回、異次頓:イチャドンと法興王:ホップンワン VS 神殿側の歴史が語られて明確になりましたが、儀式や祭式では神殿(神官)を使い、お葬式(ヨンス公やチョンミョンのとき)の様子を見る限り、仏教式であげられていましたよね、そういえば。まだまだ神殿(神道)の権威の方が強かったけれど、ウォルチョン大師の寺やムンノがいたという如来:ヨレ寺、また、チョンミョン王女が出家して尼になったりと、仏教の浸透ぶりが随所に表れていて、奈良時代の日本と常に連動していた歴史的背景や影響が深く偲ばれました。考えてみたら、仏教もあちら(百済が先)から渡ってきたのですもんね。(笑
仏教導入の前には、上に記した物部氏が石上(イソカミ)に斎宮(巫女)を立てて、神道の祭祀を行っていましたが、ミシルじゃないけど石上の斎宮は相当な権威があったそうです。
平城遷都1300年を記念し、6年ぶりの一般公開となる石上神宮で、国宝・七支刀(ななさやのたち)は、4世紀に百済から伝来してきたとされていますが、物部氏により神宝(カムダカラ)として、祭祀のとき斎宮の依り代として使われていたようです。王権と祭祀(神殿)と仏教の二人三脚は、新羅でも日本(倭国)でもクリアしないとならないハードルだったんですね!
饒速日命(ニギハヤヒ)のみことを祖とする物部氏の氏神社、石上神宮

石上神宮で、古来より物部氏出身の斎宮の祭祀にも使われた神宝、七支太刀。4世紀、百済より伝来したとされる

ふたつ目のキーワードは、”瞼の母”の愛でした。
失語症が長く、チルスクの愛情でも治せなかったソファが、育てた娘をひと目みただけで、「トンマーン!」
と口がきけるまでになるのだから、母の愛ってどんだけ深いんだ!?って泣けてきます。
今日のテーマはこちらの筈だったのですがおしゃべりが長くなってしまったので、この辺で。
<まぶたの母画像>

思い出の名場面

トンマンの瞼の母であるもうひとりの母、ソファ・オンマ―

第30話あらすじ
王室の神権が脅かされると、瞻星台(チョムソンデ)の件は陛下までもが反対していたが、意外なことにミシル側はあっさりと賛成する。瞻星台を建てても、民に理解されることは到底無理と考えていたのだ。すっかりトンマンに影響を受けたピダムは、彼女に仕えたいとムンノに申し出る。トンマンが公主になったことを知ったムンノは、それを確かめに宮殿へ。
瞻星台(チョムソンデ)についてトンマンと意見を交わしたミシルは、トンマンの成長ぶりに驚く。そしてトンマンの持つ発想と若さをうらやみ、自分が聖骨(ソンゴル)に生まれなかったことを悔しがる。
瞻星台の地鎮祭の準備をしろというトンマンに、アルチョンは神権を持つよう進言する。しかし、トンマンは神権の奪い合いをやめるためには、神権を手放すしかないと説明する。またチンピョン王にも祭儀と政治、格物(科学)を分離する必要があると話し、王権を強化するには仏教を利用すべきだと勧める。
そんな中、難航が予想されたファベク会議ではあっさり瞻星台の建設が可決。ミシルが、トンマンはいずれ自らの矛盾にぶつかると判断したためだ。
一方、トンマンの知恵に感服したピダムは、ムンノにトンマン王女を主君として仕えたいと申し出る。トンマンが公主になったことを知ったムンノは、それを確かめに宮殿へ。
地鎮祭の日、ミシルたちに捕らえられていたソファは、見張りの花郎(ファラン)の言葉を聞き、トンマンが王女になったことを知る。侍女に変装して小屋から逃げ出したソファは、トンマンが地鎮祭を行う予定の瞻星台建設地へ向かった。ミシルからソファを始末するよう命じられた花郎にあと一歩のところで捕まるも、危機一髪ムンノに助けられる。だが、ホッとしたのもつかの間、ピダムとムンノの後をつけていたチルスクが襲いかかる。ムンノとチルスクが戦う隙に逃げ出したソファは、再び建設地に戻りトンマンの名前を叫ぶ。
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王女様、神権を手放してはなりません
どうせ実現出来る訳ない。ばかげた試みだわ

羨ましいのだ・・・何故私は



一緒に夢を見る



ソファ、声が・・・

口をきいたソファ
今日印象に残った言葉・・・
アルチョン「神権を手放してはなりません王女様!ミシルが奪っていただけで、もともと王室のものなのです」
トンマン「いいえ...もともと天は、誰のものでもありません」
(第30話 前半)
ムンノ「あの人が王女だから、仕えたいのだろう?」
ピダム「逆です。王女が、あの人だからです。」「王女があの人だから、あの人と共に行き、一緒に夢をみられると...そう思ったのです」
(第30話 後半)
31,32話http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-entry-156.htmlに続く
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