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2013.11/10 [Sun]
八重の桜 第45回 「不義の噂」あらすじ&感想 ~不倫 ならぬものはならぬ~
[八重の桜] ブログ村キーワード
NHK大河ドラマ 八重の桜 45回 「不義の噂」
最新の回のあらすじ&感想はこちらをクリック↓(「八重の桜」各話あらすじ&感想)
http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-category-81.html
45話の視聴率12・8%。山本家に吹き荒れた不義密通騒動の嵐。そのとき時栄は?覚馬は?八重は・・・
相手の書生・青木栄二郎(永瀬匡)、仮面ライダービースト;その名の通り野獣と美女のような二人。拡がる波紋に 夫婦の問題であっても、不倫は「ならぬものはならぬ」と立ちはだかる八重だが・・・・
NHK総合20:00~20:45 八重の桜HP http://www9.nhk.or.jp/yaenosakura/
八重の桜OP、BGMにドゾhttp://www.youtube.com/watch?v=6tDZC6aTUxA
第45話あらすじ
明治18(1885)年、ジャパンミッション(日本宣教団体)は突然、同志社英学校の廃校を決めた。
もと熊本バンドの卒業生でいまや同志社の教員である市原や金森は学校経営の資金が途絶えると青ざめるが、八重(綾瀬はるか)は、逆に闘志をみなぎらせる。「女学校を続けるには、当座の運営資金と経営を任せられる人間がいるな」覚馬(西島秀俊)は八重にそう助言し、自らが商工会議所長であるためその会員名簿を手渡す。女学校の運営資金を寄付してくれる人を当たるためだ。 そのとき、ふいに玄関のほうから久栄と時栄(谷村美月)、青木(永瀬匡)のもみあう声が聞こえ、青木が書斎に駆けこんでくる。「覚馬先生は、時栄さんをなんと思っておいでだべか!妻ですか!?それとも…」青木は、覚馬が時栄を下女のように扱い、忍従を強いていると非難した。「もう、やめとくれやす、お願いや」書斎の戸口で困り果てくずおれる時栄。 そのただならぬ様子に八重はすべてを察する。数日前、姪の久栄が、母と青木の関係を危惧し、相談にきていたのだ。 その夜、覚馬が時栄に「間違いがあったのか」と問いただすと、久栄は 何もない、慣れない環境で心細いだろうと親身に世話をしたのを、青木が勝手に勘違いしたためだ、と答える。覚馬は八重に、青木を大阪の私塾に移すから転校の手続きをしてほしいと頼む。
その数日後、京都の実業家達が女学校の授業を参観。その中に、会津藩ご用装元締めであった大垣屋清八と、その子善助の顔もあった。女生徒たちが生き生きと学ぶ姿に、実業家達は「これからは英語の時代だ」と言い、娘を入学させたいと言うものも出てきた。しかし、仏教徒であるために躊躇もたつ。すると「この学校はクリスチャンにならなくてもかまいまへんのや」と耳打ちする頼もしい大垣屋親子。覚馬の商工会議所会員リストをもとに授業参観をもちかけた八重の作戦は大当たりで、寄附も大いに期待でき、大垣屋親子の経営援助のもと、女学校の存続は大丈夫と思われた。それを見極めると、大垣屋は、時栄から相談された青木との一件を切り出し、二十年前薩摩藩邸に捕らわれていた覚馬のもとに、自分の口利きで送った時栄が、嫁にも行かずかいがいしく世話をしてきたことをあげ、いっぺんだけ目をつぶって許してやってほしいと頼む。
一からやり直そう、という覚馬の言葉に、時栄はうなずき、二人は新島家で洗礼を受ける。しかし八重が長年にわたる時栄の献身に感謝をあらわすと、なぜか時栄は「ずっと前妻のうらが妬ましかった、覚馬の記憶の中で歳をとらずに美しく生きているうらさんが」と、ずっと抱えてきた苦しみを吐露するのだった。
この年の12月、太政官が廃止され、内閣制度が発足。伊藤博文が初代内閣総理大臣に就任。それからほどなく、襄(オダギリジョー)がアメリカから5万ドルという巨額の資金援助をたずさえて、1年8か月ぶりに帰国する。八重は、襄との久しぶりの再会を喜ぶ。
これで大学設立は順調に進むかと思えたが、時栄と青木の不倫関係がうわさ話となって町に知れわたる。青木がまた久栄の前にあらわれ、抱きすくめて繰り言をまくさまを、本屋の丁稚小僧がみとがめ、広めてしまったのだ。
同志社の宣教師たちからも不協和音が噴出する。更に騒動は、襄がアメリカンボードから集めた寄附の使い道まで飛び火してしまう。それでも八重は、時栄の不義など、つまらない噂だと庇い、もう一度「何事もなかったんだべ?」と問いただす。しかし、疲れ切った様子の時栄は「生身の人間や、きれいなままでは生きられん」と不倫を否定しなかった。「なんてこと、してくれたんだし!」命がけで戦っている襄の足を引っ張り、覚馬の名を汚した時栄の過ちは、許しがたい。「兄と、別れて下さい!」叫ぶ八重。覚馬もまた、事態収拾のため、商工会議所会長を辞職するが、責任の重さを悟った時栄は、みずから離縁してほしいと頼み込む。山本家との別れであった。覚馬は時栄の今後の暮らしの配慮をし、あとのことは大垣屋に一任する。母の裏切りをなじる久栄の前で、八重は一計を案じ、自分が悪者になることで、久栄の母への思慕を引き出す。母に抱きついて泣きじゃくる久栄に、しあわせに暮らすよう言い残し、時栄は去っていく。
「八重さん、おおきに」
・・・ということで、次回は第46話「駆け落ち」です。
第34話ぷち・ギャラリー
<八重、あらたなる挑戦>
金森さん、市原さん、これはチャンスです。
ミッションに頼り切っていた今までのやり方が間違っていた・・・この機会に学校を創り変えましょう
大学支援の賛同を得るために授業参観を開催
<帰ってきた襄>
私が一番ゆっくり息がつける場所はやっぱりあなたの隣です。
なんか、イチャイチャするふたり
<時栄の憂い>
うち、あの人嫌いや!あの人がいはったら母様は変わってしまう。
母様は不道徳やわ
<青木の激情>
時栄さんは名士の妻などと言ってもまるで女中のような暮らしだ
八重さんには自由であれと言って、時栄さんには忍従を強いてる・・・先生は偽善者だ!
<京都じゅうに広がる波紋>
もう、勉強どころじゃなかと!
時栄のこと、一辺だけ、目瞑って許してやっておくれやす。
洗礼を受ける覚馬と時栄
兄つぁまが生きてこれたのは時栄さんのおかげだ。
みねのこともりっぱに育ててくれて本当にありがとなし。
うち、ずーっと妬んでましたんや。うらさんのこと。
だんな様の中にずっとうらさんがおんのや。年もとらず綺麗なままで。
<帰ってきた青木>
どうしても未練が断ち切れねぇ。女々しいと思っても会いたくて苦しくなるんだ。
時栄さん、一緒に逃げてくなんしょ。
そこに本屋お丁稚小僧が
町中に飛び火する噂
<時栄の決心>
私は罪深いおなごや。洗礼受けたかて清められへん。
なんてこと、してくれたんだし・・・!
出て行ってくなんしょ!
覚馬の判断
やめろ!時栄を責めんな!
うちを離縁してください。久栄をお願いします。
久栄のこと頼み申しやす。
<母娘の別れ ふたたび・・・>
いやや!うちをおいていかんといて。
久栄、かんにんや。母さんはもうここにはいられんのや・・・久栄、幸せにならんといかんえ。
おっかさま・・うっうっううう
涙の止まらぬ久栄
八重の桜、こんなところが好き!感想
「口を出すな! 何もない・・・何も、ながった」
何もないという覚馬の呻きが、余計に何かありましたと語っているようで痛々しい。
覚馬を「先生」と呼び、つき従っていた 日本女性の鏡のような時栄。
思えば、師弟愛から始まって、恋愛の期間がなく いきなり"介護婚"のような関係だった。
久栄はまだ、本当の女のしての恋を知る前に、妻になってしまったのではないか・・・めおとになった日の、あの赤い椿の花のように、可憐で、どこかはかなげだった時栄。
あのまんま、ただ覚馬を慕い、つき従っていさえすればよかったのに、やはり女としての自我が 芽生えてしまったのね。
さすがNHK、妊娠の事実は、伏せられましたが、ただ時栄を一方的に悪人にするのではなく、
彼女の心が描かれていて、見ているほうも救われました。
既成事実は、あったのか、なかったのか、そこが視聴者の一番の関心事でしょうが、多少心を許したとしても、昔の人ですから 、それをもって不義と考えたかもしれません。
ただ、洗礼もしっかりと受けて、「今日から新しく生まれ変わって、旦那様だけを見て、やり直すんや」と言った舌の根も乾かないうちに もうあのように、女の悦びやときめきを隠さず打ち明けてしまうそのさまは、まるで罪ぶかい女の色懺悔のようでした。
本当に、身も心も許したかもしれず、これは永遠の謎ですね。
謎は、謎のまま残して純文学の中にのみ留め置いていたほうが、良いのでしょう。
また、伝説ではいかにも八重が悪者になっていて、夫婦間で折り合いがついて もとのさやに収まった時栄を「臭い物には蓋をしてはならぬ」とどこまでも追求し、「ならぬものはならぬ」と追い出してしまった逸話も、これももうひとつの真実かもしれないし、噂かもしれない。
只、八重は悪くない。
兄を慕い、夫の悲願であるミッションスクールを留守中守りきろうとした彼女の立場は、至極もっともなこと。
八重というよりむしろ、これって、覚馬が生じさせた問題ではなかったか。
琵琶湖疏水も、殖産興業も女子教育も、あのとき牢で死んでしまったら叶わなかったし、いまの京の再興はなかった・・・それはわかる。
明治の生とひきかえに、会津の山本覚馬は死に、時栄と共に生きる新しい覚馬が生まれた・・・それもわかる。
けれど、矛盾も多い覚馬。
青木のいう事は極めてもっともで、「名士の妻などと言っても、まるで女中のような暮らし」をさせ、八重には自由であれと言っておきながら、「時栄にだけ肉体労働と忍従を強いる先生は偽善者だ!」と叫んだ青木に、思わず拍手パチパチしてしまったの、私だけ?
「母さまは、父さまを裏切ったのでしょうか?」と久栄はいう。
けれど、もともと父の覚馬は本来の妻うらを裏切って時栄を娶っているわけで、その意味では報いを受けたとも言えます。
しかし、覚馬は目が見えなくなるという報いは既に受けているわけで、ここは解釈が難しいです。また、他人に口を出すな!という覚馬の、あくまで妻を庇い通す姿は潔く、ここで覚馬が時栄を思う篤い気持ちに改めて気づかされます。
生涯をかけてきた大仕事を手放してもいいほど、そして本当に辞めてきてしまうほど、覚馬にとっては唯一無二の女性だったのだ、と・・・
ただ、どうして今までそれを伝えられなかったのか・・・行動で示してやれなかったのか。
そうしていたら、青木なんかに寝取られずにすんだものを。
やはり、年の差結婚というのは、現代でも昔でも問題ありなのでしょうか。
キリスト教というよりは、仏教的な「因果応報」を示すような結末でしたが、しかし、山本覚馬って、ある意味 家族にだけは恵まれない男性ですね。
覚馬の第三の人生は確かに信仰の時代にもなるでしょう。
国会が開設され内閣制度が発足、伊藤博文が・・・と歴史的事象も書くべきなのでしょうが、
不倫ーー今日はもう、思いっきりこの人間臭いテーマを語ってみたくなりました。
きれいごとばかりで人間生きられない。
どんな偉人も歴史を作った人も、ひとかわ向けば生身の人間。
そんな、清濁併せのむ部分があってこそ、ひとは、魅力的なのかもしれない。
皆、生身の人間である、ということ、そして「生きている」ということの証でもありますね。
つばきの香りが漂うたびに、覚馬は 去った幼な妻のことを胸の痛みと共に思い出すのでしょうか・・・。
※覚馬と時栄と青木について↓&徳冨蘆花の自伝小説「黒い眼と茶色の目」のことはこちらの記事を参照
http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-entry-1060.html
ネタバレ駄目な人 ご遠慮下さい
キャスティング❤今日のフィーチャー
~ 気になるカップル 青木と時栄 ~
気になるヒト...時栄の心をかき乱す青木栄二郎役の永瀬匡(たすく)さんは仮面ライダービースト
広沢が山本家に連れてきた書生・青木栄二郎。爽やかな笑顔のなかに憂いを帯びた表情を見せるこのステキな青年が、一家にひと騒動を起こす!?、時栄に送る視線がだんだん熱気を帯びているような・・・青木を演じるのは、若手俳優・永瀬匡(たすく)さん。
Oh!雰囲気全く変わりますね・・・@@八重の桜では、すごくオトナに見えますが(>_<)
<永瀬匡(たすく)さん紹介>
1993年生れ、鳥取県境港市出身の永瀬さんは20歳という若さ。研音に所属。同年9月にドラマ『桜蘭高校ホスト部』で俳優デビュー、10月にはドラマ『怪盗ロワイヤル』で連続ドラマ初レギュラー出演を果たした。2013年には『仮面ライダーウィザード』に出演し、知名度を高める。
舞台も踏んでおり、ウィズ〜オズの魔法使い〜にも出演し、研鑽を積んでいる正統派。これからの活躍が楽しみな若手俳優の一人ですね。
新ライダー(ビースト)に抜擢された永瀬匡(左)と仮面ライダーウィザード役の白石隼也と
その長瀬さん、今回のNHKのHPでとれとれのインタビューがあったので、拙ブログでも載せてみます。
「青木栄二郎役をやらせていただきました、永瀬匡です。
第44回「襄の遺言」に続き、第45回「不義の噂(うわさ)」にも出演させていただきます!
台本を読んだときは、青木はひどいやつだなと思いましたが、男として「ああ、わかるな」と共感できる部分もあったり...。でも、人のものは取ろうとしてはいけませんよね(笑)。
撮影では、すばらしい共演者の方々から"現場でのあり方"を学ぶことができました。
途中参加ですが、皆さんが第1回から今まで築き上げてきたものを大事にしたかったので、現場でカメラが回っていないところでも、自分の"あり方"には気をつけました。
青木栄二郎という役を通して、男の弱さだったり、人間の弱さを伝えられたらと思います。
11月10日放送の第45回「不義の噂(うわさ)」もぜひ見てください。 よろしくお願いします!」
目鼻立ちのクッキリしたさわやか俳優の永瀬さん、普段は今風のおにーさん♪という感じなのに、八重ワールド(大河)になると格段に大人の艶が・・・何かをおこしそうな不安と期待を(?)抱かせる、気になる役者さんですね!
一方、気になる時栄は 谷村美月さん
本当にキャスティングいいですね♪八重の桜。19話から登場している(小田)時栄。
戊申前、洋学所時代に”赤い鹿の子の似合う少女”で、無鉄砲な勇気が可愛らしかった時栄も、いまではしっとりした女盛りに。山本家の一員として、落ち着いた若奥ぶりが好印象だった彼女も、たった一度も過ちで取り返しのつかない事態に・・・女であるだけで、とことん損ですね。(;O;)
女優、谷村美月さん。1990年生まれ。大阪出身の23才。NHK連続テレビ小説「まんてん」で女優デビュー。主な出演作に「14才の母」「医龍」「Woman」、映画「カナリア」「神様のパズル」。大河ドラマは初出演。小さい頃から写真モデルとして活動していただけあって、美月さん、どのアングルそのつどピシッと決めますね❤
<小田(山本)時栄)>
八重HPから紹介です。
御所に出仕した丹波郷士・小田勝太郎の妹。激動の京都で、親子ほど年の離れた目の不自由な覚馬を献身的に支える。会津戦争後、八重たちが京都に来た1871(明治4)年、覚馬との間に娘・久栄が誕生。久栄は徳冨蘆花の自伝小説『黒い眼と茶色の目』のヒロインのモデルとなった。会津に残ったうらと離縁した覚馬と入籍、八重や佐久、先妻・うらの娘・みねとともに山本家の一員として生活しながら、目と足の不自由となった覚馬を支え続ける。後に、不祥事を起こした時栄を覚馬は許そうとしたが「ならぬものは、ならぬ」の八重に「出てってくれ」と言われることに。
覚馬とのなれそめ・・・昔はこんなシーンもあったと思うと寂しいばかり(;O;)
渦中の時栄を演じられてる谷村さん自身、八重にどのような気持ちを持っていたのか、インタビューでこんなことを語っておられました。
「京都にある新島襄さん、八重さん、覚馬さんのお墓にお参りしてきました。八重さんのお墓は大きいわけでもないのに、何か特別な迫力が感じられて、”ああ、この人の言うことには、みんなが従っていたんだろうなぁ”と思いましたね。目の不自由な覚馬に仕える”献身的な妻”への憧れは私自身にもあるんですよ。山本家の家風や雰囲気にも、時栄は良くも悪くもうすく染まるような存在じゃないか、という気がしています。自分で先にイメージを固めすぎないように気を付け、役に臨んでいます。」
グラビアでご活躍の印象が強いですが、大河「八重の桜」でこの複雑な役どころを経て、一回りも二回りも成長し、大きく脱皮された気がします。こんなに若くて立派に時栄役を演じ切った谷村さん、次はどんな素敵なヒロインを演じられるのか、ぜひ追っていきたいですね♪
八重の桜あらかると
~覚馬のふたりの娘 みねと久栄の数奇な生涯~
ご存じの通り、山本覚馬とうらの娘として1862年に誕生した純会津娘のみね。
藩主松平容保の京都守護職就任により、父覚馬は京都勤務となり会津を離れたため父の顔を知らずに育ったみねちゃん、7歳の時には会津戦争が始まり、祖父母や八重とともに苦しい鶴ヶ城籠城戦を経験します。戦後、鳥羽・伏見の戦いで死んだとされていた父覚馬が生きていたことがわかり、やっと父母三人で平和に暮らせると思いきや・・・父の愛人と異母妹・久栄の存在を知った時のショックは、いかばかりだったでしょう。
絶対に幸せになってほしいみねちゃんですが・・・・
長女のみね 写真右
みねちゃん、べっぴんさんです
ドラマの通り、実母のうらは会津に残ることを選び、母と娘は離れ離れとなってしまいます。
みねは、彼女の生い立ちをふびんに思った八重と祖母の佐久にうんと可愛がられたそうですが、やはり心の隙間にできた穴を埋めるのは難しかったようです。
そしてご存じのように同志社女学校在学中、運命の人横井時雄(よこいときお=伊勢時雄)と出会い、1881に電撃結婚!結婚。今で言う、短大を卒業後ティーンでお嫁入り、という感覚でしょうか。苦労した分、ナイトが姫君をお迎えにきたのでしょう、でも、みねちゃんは案外はやくに山本家を出たかったのかもしれない・・・資料がないので、推測の域をでませんが、イエス・キリストという神の名の元に互いに生涯一人の人を愛し、愛されることを追い求めたふしもあるし、早く家庭を持って、実母のうらを迎えに行きたかったかのもしれない。
夫婦仲はよく、1883年には長女悦子が生まれ、1887年には長男平馬を出産します。時雄の父横井小楠(元の名が平四郎)の「平」と山本覚馬の「馬」から平馬と名づけられました。
けれども みねは、長男を産んだあと体調が悪化し、1888年、27歳の若さで亡くなります。みねの遺児である平馬は、山本家の養嗣子になっています。
「跡継ぎだから、父のもとへ行って山本家を継がねばなんねえ」という、実母の想いを肩に背負って生きてきて、ようやく手枷足枷から解放され一人女性としてしあわせをつかんだのもつかの間、あまりにも早い天からのお迎え・・・。
思えば、嫁に行くとき「うちには久栄がいっから、おっかさま(うら)と同じように私を放り出すんだべ!」と、押し殺していた思いを吐露していたみねの、ずっと肩に背負っていたプレッシャーが、こんな形であっても実現し、彼女は 天国でほっとしていることでしょうか。
覚馬と前妻うらの娘・みね(長女) 覚馬と後妻時栄の娘・久栄(次女)
美人姉妹ですね
久栄と徳富健次郎の うたかたの恋
「今年、数え年の十七になった寿代(久栄)さんは、木屋町時代よりも身長もずっと伸び、一体に肉づいて、小さな渦の入る顎、肩のあたり、ぽちゃぽちゃした手の甲まで軟らかなる円みを帯びて来た。その茶色の眼は睫の下にうっとりと眠るかと思えば、とろとろと人を溶かす媚を含み、またたちまち睫を蹴って、いなづまのように光った。淡褐色の頬に時々薔薇のような紅潮が上った」
滴るような恋の想いがこの熱い視線を文面に映し出されていますね。
久栄は 若くして亡くなったため、彼女に関する史料はあまり残っていませんが、徳富蘆花の小説「黒い眼と茶色の目」の中で、上の様に登場してきます。
明治19年(1886)9月、熊本バンドのひとりであった兄・徳富(猪一郎)蘇峰が自責の杖事件で同志社英学校を去りましたが、弟の健次郎(徳富蘆花)は同志社英学校で久栄と出会い、やがて恋仲になります。
久栄は健次郎より3歳年下の17歳、同志社女学校の学生でした。ところが、久栄には女学校で盗みをしたなど、よからぬ噂がつきまといます。 それでも 結婚を意識する健次郎は、手紙を久栄に送りますが、それを新島夫婦と従弟の伊勢時雄に見られてしまい、周囲全員の反対を受けてしまいます。
やがて、学校中知れ渡ってしまった健次郎は同志社の退学を決意します。健次郎は久栄に別れを告げましたが、とまどう久栄は健次郎の本心を知ろうとします。京都を離れる前に一目顔を見ようと同志社女学校の門をたたきますが、そこに現れたのが八重、「襄と久栄と4人なら新島邸で会わせてもよい」と承諾します。けれど結局、久栄と言葉を交わすことなく京都を去りました。
この後、健次郎は東京の雑誌社に就職し、別の女性と結婚しますが、久栄は父・覚馬が亡くなった翌年明治26年(1893)、病気を患い23歳という若さで亡くなります。 逃げるように京を出た健次郎は、1894年27歳で愛子と結婚しますが、久栄との別れを生涯ひきずりながら生きていきます。
20数年後の1914年、46歳のときに自伝的小説「黒い眼と茶色の目」を発表した健次郎は、それまで内秘めていた久栄への想いと後悔をこの小説で告白したのではないでしょうか。
・・・戦争が引き裂いた夫婦と、戦争が巡り合わせた夫婦の間に、それぞれ生まれ育った二人の娘。
この娘達の短い生涯を思うとき、戦争が父覚馬に起こした運命のいたずらと ふたりの姉妹の辿った数奇な一生を、深く考えさせずにおきません。
それでも、二十数年という生涯に、命を凝縮させて 思いっきり悔いなく生きた人生であるならば、二人は決して不幸ではなかった筈・・・そう思いたい。
次回の、はじけとぶ「明治の青春」から、目が離せません。
「八重の桜」各話あらすじ&感想
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久々に会津鉄道のにゃんこ駅長ばす登場
禁断の恋・・・にゃらぬものはにゃらんのデス!
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相手の書生・青木栄二郎(永瀬匡)、仮面ライダービースト;その名の通り野獣と美女のような二人。拡がる波紋に 夫婦の問題であっても、不倫は「ならぬものはならぬ」と立ちはだかる八重だが・・・・
NHK総合20:00~20:45 八重の桜HP http://www9.nhk.or.jp/yaenosakura/
八重の桜OP、BGMにドゾhttp://www.youtube.com/watch?v=6tDZC6aTUxA
第45話あらすじ
明治18(1885)年、ジャパンミッション(日本宣教団体)は突然、同志社英学校の廃校を決めた。
もと熊本バンドの卒業生でいまや同志社の教員である市原や金森は学校経営の資金が途絶えると青ざめるが、八重(綾瀬はるか)は、逆に闘志をみなぎらせる。「女学校を続けるには、当座の運営資金と経営を任せられる人間がいるな」覚馬(西島秀俊)は八重にそう助言し、自らが商工会議所長であるためその会員名簿を手渡す。女学校の運営資金を寄付してくれる人を当たるためだ。 そのとき、ふいに玄関のほうから久栄と時栄(谷村美月)、青木(永瀬匡)のもみあう声が聞こえ、青木が書斎に駆けこんでくる。「覚馬先生は、時栄さんをなんと思っておいでだべか!妻ですか!?それとも…」青木は、覚馬が時栄を下女のように扱い、忍従を強いていると非難した。「もう、やめとくれやす、お願いや」書斎の戸口で困り果てくずおれる時栄。 そのただならぬ様子に八重はすべてを察する。数日前、姪の久栄が、母と青木の関係を危惧し、相談にきていたのだ。 その夜、覚馬が時栄に「間違いがあったのか」と問いただすと、久栄は 何もない、慣れない環境で心細いだろうと親身に世話をしたのを、青木が勝手に勘違いしたためだ、と答える。覚馬は八重に、青木を大阪の私塾に移すから転校の手続きをしてほしいと頼む。
その数日後、京都の実業家達が女学校の授業を参観。その中に、会津藩ご用装元締めであった大垣屋清八と、その子善助の顔もあった。女生徒たちが生き生きと学ぶ姿に、実業家達は「これからは英語の時代だ」と言い、娘を入学させたいと言うものも出てきた。しかし、仏教徒であるために躊躇もたつ。すると「この学校はクリスチャンにならなくてもかまいまへんのや」と耳打ちする頼もしい大垣屋親子。覚馬の商工会議所会員リストをもとに授業参観をもちかけた八重の作戦は大当たりで、寄附も大いに期待でき、大垣屋親子の経営援助のもと、女学校の存続は大丈夫と思われた。それを見極めると、大垣屋は、時栄から相談された青木との一件を切り出し、二十年前薩摩藩邸に捕らわれていた覚馬のもとに、自分の口利きで送った時栄が、嫁にも行かずかいがいしく世話をしてきたことをあげ、いっぺんだけ目をつぶって許してやってほしいと頼む。
一からやり直そう、という覚馬の言葉に、時栄はうなずき、二人は新島家で洗礼を受ける。しかし八重が長年にわたる時栄の献身に感謝をあらわすと、なぜか時栄は「ずっと前妻のうらが妬ましかった、覚馬の記憶の中で歳をとらずに美しく生きているうらさんが」と、ずっと抱えてきた苦しみを吐露するのだった。
この年の12月、太政官が廃止され、内閣制度が発足。伊藤博文が初代内閣総理大臣に就任。それからほどなく、襄(オダギリジョー)がアメリカから5万ドルという巨額の資金援助をたずさえて、1年8か月ぶりに帰国する。八重は、襄との久しぶりの再会を喜ぶ。
これで大学設立は順調に進むかと思えたが、時栄と青木の不倫関係がうわさ話となって町に知れわたる。青木がまた久栄の前にあらわれ、抱きすくめて繰り言をまくさまを、本屋の丁稚小僧がみとがめ、広めてしまったのだ。
同志社の宣教師たちからも不協和音が噴出する。更に騒動は、襄がアメリカンボードから集めた寄附の使い道まで飛び火してしまう。それでも八重は、時栄の不義など、つまらない噂だと庇い、もう一度「何事もなかったんだべ?」と問いただす。しかし、疲れ切った様子の時栄は「生身の人間や、きれいなままでは生きられん」と不倫を否定しなかった。「なんてこと、してくれたんだし!」命がけで戦っている襄の足を引っ張り、覚馬の名を汚した時栄の過ちは、許しがたい。「兄と、別れて下さい!」叫ぶ八重。覚馬もまた、事態収拾のため、商工会議所会長を辞職するが、責任の重さを悟った時栄は、みずから離縁してほしいと頼み込む。山本家との別れであった。覚馬は時栄の今後の暮らしの配慮をし、あとのことは大垣屋に一任する。母の裏切りをなじる久栄の前で、八重は一計を案じ、自分が悪者になることで、久栄の母への思慕を引き出す。母に抱きついて泣きじゃくる久栄に、しあわせに暮らすよう言い残し、時栄は去っていく。
「八重さん、おおきに」
・・・ということで、次回は第46話「駆け落ち」です。
第34話ぷち・ギャラリー
<八重、あらたなる挑戦>
金森さん、市原さん、これはチャンスです。
ミッションに頼り切っていた今までのやり方が間違っていた・・・この機会に学校を創り変えましょう
大学支援の賛同を得るために授業参観を開催
<帰ってきた襄>
私が一番ゆっくり息がつける場所はやっぱりあなたの隣です。
なんか、イチャイチャするふたり
<時栄の憂い>
うち、あの人嫌いや!あの人がいはったら母様は変わってしまう。
母様は不道徳やわ
<青木の激情>
時栄さんは名士の妻などと言ってもまるで女中のような暮らしだ
八重さんには自由であれと言って、時栄さんには忍従を強いてる・・・先生は偽善者だ!
<京都じゅうに広がる波紋>
もう、勉強どころじゃなかと!
時栄のこと、一辺だけ、目瞑って許してやっておくれやす。
洗礼を受ける覚馬と時栄
兄つぁまが生きてこれたのは時栄さんのおかげだ。
みねのこともりっぱに育ててくれて本当にありがとなし。
うち、ずーっと妬んでましたんや。うらさんのこと。
だんな様の中にずっとうらさんがおんのや。年もとらず綺麗なままで。
<帰ってきた青木>
どうしても未練が断ち切れねぇ。女々しいと思っても会いたくて苦しくなるんだ。
時栄さん、一緒に逃げてくなんしょ。
そこに本屋お丁稚小僧が
町中に飛び火する噂
<時栄の決心>
私は罪深いおなごや。洗礼受けたかて清められへん。
なんてこと、してくれたんだし・・・!
出て行ってくなんしょ!
覚馬の判断
やめろ!時栄を責めんな!
うちを離縁してください。久栄をお願いします。
久栄のこと頼み申しやす。
<母娘の別れ ふたたび・・・>
いやや!うちをおいていかんといて。
久栄、かんにんや。母さんはもうここにはいられんのや・・・久栄、幸せにならんといかんえ。
おっかさま・・うっうっううう
涙の止まらぬ久栄
八重の桜、こんなところが好き!感想
「口を出すな! 何もない・・・何も、ながった」
何もないという覚馬の呻きが、余計に何かありましたと語っているようで痛々しい。
覚馬を「先生」と呼び、つき従っていた 日本女性の鏡のような時栄。
思えば、師弟愛から始まって、恋愛の期間がなく いきなり"介護婚"のような関係だった。
久栄はまだ、本当の女のしての恋を知る前に、妻になってしまったのではないか・・・めおとになった日の、あの赤い椿の花のように、可憐で、どこかはかなげだった時栄。
あのまんま、ただ覚馬を慕い、つき従っていさえすればよかったのに、やはり女としての自我が 芽生えてしまったのね。
さすがNHK、妊娠の事実は、伏せられましたが、ただ時栄を一方的に悪人にするのではなく、
彼女の心が描かれていて、見ているほうも救われました。
既成事実は、あったのか、なかったのか、そこが視聴者の一番の関心事でしょうが、多少心を許したとしても、昔の人ですから 、それをもって不義と考えたかもしれません。
ただ、洗礼もしっかりと受けて、「今日から新しく生まれ変わって、旦那様だけを見て、やり直すんや」と言った舌の根も乾かないうちに もうあのように、女の悦びやときめきを隠さず打ち明けてしまうそのさまは、まるで罪ぶかい女の色懺悔のようでした。
本当に、身も心も許したかもしれず、これは永遠の謎ですね。
謎は、謎のまま残して純文学の中にのみ留め置いていたほうが、良いのでしょう。
また、伝説ではいかにも八重が悪者になっていて、夫婦間で折り合いがついて もとのさやに収まった時栄を「臭い物には蓋をしてはならぬ」とどこまでも追求し、「ならぬものはならぬ」と追い出してしまった逸話も、これももうひとつの真実かもしれないし、噂かもしれない。
只、八重は悪くない。
兄を慕い、夫の悲願であるミッションスクールを留守中守りきろうとした彼女の立場は、至極もっともなこと。
八重というよりむしろ、これって、覚馬が生じさせた問題ではなかったか。
琵琶湖疏水も、殖産興業も女子教育も、あのとき牢で死んでしまったら叶わなかったし、いまの京の再興はなかった・・・それはわかる。
明治の生とひきかえに、会津の山本覚馬は死に、時栄と共に生きる新しい覚馬が生まれた・・・それもわかる。
けれど、矛盾も多い覚馬。
青木のいう事は極めてもっともで、「名士の妻などと言っても、まるで女中のような暮らし」をさせ、八重には自由であれと言っておきながら、「時栄にだけ肉体労働と忍従を強いる先生は偽善者だ!」と叫んだ青木に、思わず拍手パチパチしてしまったの、私だけ?
「母さまは、父さまを裏切ったのでしょうか?」と久栄はいう。
けれど、もともと父の覚馬は本来の妻うらを裏切って時栄を娶っているわけで、その意味では報いを受けたとも言えます。
しかし、覚馬は目が見えなくなるという報いは既に受けているわけで、ここは解釈が難しいです。また、他人に口を出すな!という覚馬の、あくまで妻を庇い通す姿は潔く、ここで覚馬が時栄を思う篤い気持ちに改めて気づかされます。
生涯をかけてきた大仕事を手放してもいいほど、そして本当に辞めてきてしまうほど、覚馬にとっては唯一無二の女性だったのだ、と・・・
ただ、どうして今までそれを伝えられなかったのか・・・行動で示してやれなかったのか。
そうしていたら、青木なんかに寝取られずにすんだものを。
やはり、年の差結婚というのは、現代でも昔でも問題ありなのでしょうか。
キリスト教というよりは、仏教的な「因果応報」を示すような結末でしたが、しかし、山本覚馬って、ある意味 家族にだけは恵まれない男性ですね。
覚馬の第三の人生は確かに信仰の時代にもなるでしょう。
国会が開設され内閣制度が発足、伊藤博文が・・・と歴史的事象も書くべきなのでしょうが、
不倫ーー今日はもう、思いっきりこの人間臭いテーマを語ってみたくなりました。
きれいごとばかりで人間生きられない。
どんな偉人も歴史を作った人も、ひとかわ向けば生身の人間。
そんな、清濁併せのむ部分があってこそ、ひとは、魅力的なのかもしれない。
皆、生身の人間である、ということ、そして「生きている」ということの証でもありますね。
つばきの香りが漂うたびに、覚馬は 去った幼な妻のことを胸の痛みと共に思い出すのでしょうか・・・。
※覚馬と時栄と青木について↓&徳冨蘆花の自伝小説「黒い眼と茶色の目」のことはこちらの記事を参照
http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-entry-1060.html
ネタバレ駄目な人 ご遠慮下さい
キャスティング❤今日のフィーチャー
~ 気になるカップル 青木と時栄 ~
気になるヒト...時栄の心をかき乱す青木栄二郎役の永瀬匡(たすく)さんは仮面ライダービースト
広沢が山本家に連れてきた書生・青木栄二郎。爽やかな笑顔のなかに憂いを帯びた表情を見せるこのステキな青年が、一家にひと騒動を起こす!?、時栄に送る視線がだんだん熱気を帯びているような・・・青木を演じるのは、若手俳優・永瀬匡(たすく)さん。
Oh!雰囲気全く変わりますね・・・@@八重の桜では、すごくオトナに見えますが(>_<)
<永瀬匡(たすく)さん紹介>
1993年生れ、鳥取県境港市出身の永瀬さんは20歳という若さ。研音に所属。同年9月にドラマ『桜蘭高校ホスト部』で俳優デビュー、10月にはドラマ『怪盗ロワイヤル』で連続ドラマ初レギュラー出演を果たした。2013年には『仮面ライダーウィザード』に出演し、知名度を高める。
舞台も踏んでおり、ウィズ〜オズの魔法使い〜にも出演し、研鑽を積んでいる正統派。これからの活躍が楽しみな若手俳優の一人ですね。
新ライダー(ビースト)に抜擢された永瀬匡(左)と仮面ライダーウィザード役の白石隼也と
その長瀬さん、今回のNHKのHPでとれとれのインタビューがあったので、拙ブログでも載せてみます。
「青木栄二郎役をやらせていただきました、永瀬匡です。
第44回「襄の遺言」に続き、第45回「不義の噂(うわさ)」にも出演させていただきます!
台本を読んだときは、青木はひどいやつだなと思いましたが、男として「ああ、わかるな」と共感できる部分もあったり...。でも、人のものは取ろうとしてはいけませんよね(笑)。
撮影では、すばらしい共演者の方々から"現場でのあり方"を学ぶことができました。
途中参加ですが、皆さんが第1回から今まで築き上げてきたものを大事にしたかったので、現場でカメラが回っていないところでも、自分の"あり方"には気をつけました。
青木栄二郎という役を通して、男の弱さだったり、人間の弱さを伝えられたらと思います。
11月10日放送の第45回「不義の噂(うわさ)」もぜひ見てください。 よろしくお願いします!」
目鼻立ちのクッキリしたさわやか俳優の永瀬さん、普段は今風のおにーさん♪という感じなのに、八重ワールド(大河)になると格段に大人の艶が・・・何かをおこしそうな不安と期待を(?)抱かせる、気になる役者さんですね!
一方、気になる時栄は 谷村美月さん
本当にキャスティングいいですね♪八重の桜。19話から登場している(小田)時栄。
戊申前、洋学所時代に”赤い鹿の子の似合う少女”で、無鉄砲な勇気が可愛らしかった時栄も、いまではしっとりした女盛りに。山本家の一員として、落ち着いた若奥ぶりが好印象だった彼女も、たった一度も過ちで取り返しのつかない事態に・・・女であるだけで、とことん損ですね。(;O;)
女優、谷村美月さん。1990年生まれ。大阪出身の23才。NHK連続テレビ小説「まんてん」で女優デビュー。主な出演作に「14才の母」「医龍」「Woman」、映画「カナリア」「神様のパズル」。大河ドラマは初出演。小さい頃から写真モデルとして活動していただけあって、美月さん、どのアングルそのつどピシッと決めますね❤
<小田(山本)時栄)>
八重HPから紹介です。
御所に出仕した丹波郷士・小田勝太郎の妹。激動の京都で、親子ほど年の離れた目の不自由な覚馬を献身的に支える。会津戦争後、八重たちが京都に来た1871(明治4)年、覚馬との間に娘・久栄が誕生。久栄は徳冨蘆花の自伝小説『黒い眼と茶色の目』のヒロインのモデルとなった。会津に残ったうらと離縁した覚馬と入籍、八重や佐久、先妻・うらの娘・みねとともに山本家の一員として生活しながら、目と足の不自由となった覚馬を支え続ける。後に、不祥事を起こした時栄を覚馬は許そうとしたが「ならぬものは、ならぬ」の八重に「出てってくれ」と言われることに。
覚馬とのなれそめ・・・昔はこんなシーンもあったと思うと寂しいばかり(;O;)
渦中の時栄を演じられてる谷村さん自身、八重にどのような気持ちを持っていたのか、インタビューでこんなことを語っておられました。
「京都にある新島襄さん、八重さん、覚馬さんのお墓にお参りしてきました。八重さんのお墓は大きいわけでもないのに、何か特別な迫力が感じられて、”ああ、この人の言うことには、みんなが従っていたんだろうなぁ”と思いましたね。目の不自由な覚馬に仕える”献身的な妻”への憧れは私自身にもあるんですよ。山本家の家風や雰囲気にも、時栄は良くも悪くもうすく染まるような存在じゃないか、という気がしています。自分で先にイメージを固めすぎないように気を付け、役に臨んでいます。」
グラビアでご活躍の印象が強いですが、大河「八重の桜」でこの複雑な役どころを経て、一回りも二回りも成長し、大きく脱皮された気がします。こんなに若くて立派に時栄役を演じ切った谷村さん、次はどんな素敵なヒロインを演じられるのか、ぜひ追っていきたいですね♪
八重の桜あらかると
~覚馬のふたりの娘 みねと久栄の数奇な生涯~
ご存じの通り、山本覚馬とうらの娘として1862年に誕生した純会津娘のみね。
藩主松平容保の京都守護職就任により、父覚馬は京都勤務となり会津を離れたため父の顔を知らずに育ったみねちゃん、7歳の時には会津戦争が始まり、祖父母や八重とともに苦しい鶴ヶ城籠城戦を経験します。戦後、鳥羽・伏見の戦いで死んだとされていた父覚馬が生きていたことがわかり、やっと父母三人で平和に暮らせると思いきや・・・父の愛人と異母妹・久栄の存在を知った時のショックは、いかばかりだったでしょう。
絶対に幸せになってほしいみねちゃんですが・・・・
長女のみね 写真右
みねちゃん、べっぴんさんです
ドラマの通り、実母のうらは会津に残ることを選び、母と娘は離れ離れとなってしまいます。
みねは、彼女の生い立ちをふびんに思った八重と祖母の佐久にうんと可愛がられたそうですが、やはり心の隙間にできた穴を埋めるのは難しかったようです。
そしてご存じのように同志社女学校在学中、運命の人横井時雄(よこいときお=伊勢時雄)と出会い、1881に電撃結婚!結婚。今で言う、短大を卒業後ティーンでお嫁入り、という感覚でしょうか。苦労した分、ナイトが姫君をお迎えにきたのでしょう、でも、みねちゃんは案外はやくに山本家を出たかったのかもしれない・・・資料がないので、推測の域をでませんが、イエス・キリストという神の名の元に互いに生涯一人の人を愛し、愛されることを追い求めたふしもあるし、早く家庭を持って、実母のうらを迎えに行きたかったかのもしれない。
夫婦仲はよく、1883年には長女悦子が生まれ、1887年には長男平馬を出産します。時雄の父横井小楠(元の名が平四郎)の「平」と山本覚馬の「馬」から平馬と名づけられました。
けれども みねは、長男を産んだあと体調が悪化し、1888年、27歳の若さで亡くなります。みねの遺児である平馬は、山本家の養嗣子になっています。
「跡継ぎだから、父のもとへ行って山本家を継がねばなんねえ」という、実母の想いを肩に背負って生きてきて、ようやく手枷足枷から解放され一人女性としてしあわせをつかんだのもつかの間、あまりにも早い天からのお迎え・・・。
思えば、嫁に行くとき「うちには久栄がいっから、おっかさま(うら)と同じように私を放り出すんだべ!」と、押し殺していた思いを吐露していたみねの、ずっと肩に背負っていたプレッシャーが、こんな形であっても実現し、彼女は 天国でほっとしていることでしょうか。
覚馬と前妻うらの娘・みね(長女) 覚馬と後妻時栄の娘・久栄(次女)
美人姉妹ですね
久栄と徳富健次郎の うたかたの恋
「今年、数え年の十七になった寿代(久栄)さんは、木屋町時代よりも身長もずっと伸び、一体に肉づいて、小さな渦の入る顎、肩のあたり、ぽちゃぽちゃした手の甲まで軟らかなる円みを帯びて来た。その茶色の眼は睫の下にうっとりと眠るかと思えば、とろとろと人を溶かす媚を含み、またたちまち睫を蹴って、いなづまのように光った。淡褐色の頬に時々薔薇のような紅潮が上った」
滴るような恋の想いがこの熱い視線を文面に映し出されていますね。
久栄は 若くして亡くなったため、彼女に関する史料はあまり残っていませんが、徳富蘆花の小説「黒い眼と茶色の目」の中で、上の様に登場してきます。
明治19年(1886)9月、熊本バンドのひとりであった兄・徳富(猪一郎)蘇峰が自責の杖事件で同志社英学校を去りましたが、弟の健次郎(徳富蘆花)は同志社英学校で久栄と出会い、やがて恋仲になります。
久栄は健次郎より3歳年下の17歳、同志社女学校の学生でした。ところが、久栄には女学校で盗みをしたなど、よからぬ噂がつきまといます。 それでも 結婚を意識する健次郎は、手紙を久栄に送りますが、それを新島夫婦と従弟の伊勢時雄に見られてしまい、周囲全員の反対を受けてしまいます。
やがて、学校中知れ渡ってしまった健次郎は同志社の退学を決意します。健次郎は久栄に別れを告げましたが、とまどう久栄は健次郎の本心を知ろうとします。京都を離れる前に一目顔を見ようと同志社女学校の門をたたきますが、そこに現れたのが八重、「襄と久栄と4人なら新島邸で会わせてもよい」と承諾します。けれど結局、久栄と言葉を交わすことなく京都を去りました。
この後、健次郎は東京の雑誌社に就職し、別の女性と結婚しますが、久栄は父・覚馬が亡くなった翌年明治26年(1893)、病気を患い23歳という若さで亡くなります。 逃げるように京を出た健次郎は、1894年27歳で愛子と結婚しますが、久栄との別れを生涯ひきずりながら生きていきます。
20数年後の1914年、46歳のときに自伝的小説「黒い眼と茶色の目」を発表した健次郎は、それまで内秘めていた久栄への想いと後悔をこの小説で告白したのではないでしょうか。
・・・戦争が引き裂いた夫婦と、戦争が巡り合わせた夫婦の間に、それぞれ生まれ育った二人の娘。
この娘達の短い生涯を思うとき、戦争が父覚馬に起こした運命のいたずらと ふたりの姉妹の辿った数奇な一生を、深く考えさせずにおきません。
それでも、二十数年という生涯に、命を凝縮させて 思いっきり悔いなく生きた人生であるならば、二人は決して不幸ではなかった筈・・・そう思いたい。
次回の、はじけとぶ「明治の青春」から、目が離せません。
「八重の桜」各話あらすじ&感想
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久々に会津鉄道のにゃんこ駅長ばす登場
禁断の恋・・・にゃらぬものはにゃらんのデス!
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